アラフォーのバイリンガル育児ライフ in US

南カリフォルニア オレンジカウンティー在住。バイリンガル育児とアメリカ生活の記録。

アメリカの光と影

こんにちは。

昨日は、アメリカの光と影を感じる対照的な2つのニュースがありました。
コロナを忘れるくらいの強烈なことが今アメリカでは起こっています。

1つは、民間企業であるSpaceXが開発したcrew Dragonという宇宙ロケットが飛び立ったこと。
Space Xは、イーロンマスクが設立した会社。イーロンマスクといえば、Teslaの創立者でもあります。
Teslaはここベイエリアではかなり頻繁に見かける車。
すごいなー、イーロンマスクって宇宙船まで作ってしまうんだから。

民間企業がNASAとタッグを組み、人を乗せたロケットを発射するのは初なので
ものすごいビックニュース。
YouTubeでもライブ配信されています。
www.youtube.com
YouTubeで見れてしまうっていうのも、すごい時代だなとしみじみしてしまいます。
本当に感動的。
crew Dragonが国際宇宙ステーションISS)とドッキングして
宇宙飛行士がISSに乗り移る様子も見れちゃう。

イーロンマスクは南アフリカで育ってカナダに移住し、のちにアメリカにきているらしい。
アメリカは大胆な発想を実現する土壌が備わっている国であり、だからこそ世界中の頭脳が集まってくる。

反面、もう1つのニュースは
黒人のGeorge Floydさんが白人警察官に殺されたことで
アメリカ中に抗議デモや略奪が起こっていること。

サンフランシスコ市でも、午後8時から午前5時までの夜間外出禁止令が出されるほどで
とにかく危ないから出歩くな、という通達が出ている。
おそらく多くの州でも同じ対応があるんじゃないかと思いますが。

実際に、対岸のオークランドやエミリーヴィルではデモや略奪が起こっている。
これが、事件の起こったミネアポリスのみならずアメリカ中で起こっているのだから
黒人が普段抱えている差別の大きさは計り知れない。

この事件は、Georgeさんは偽札使用の疑いがあり近づいた警察官が
Georgeさんが酩酊状態に見えたため、膝で首を地面に押さえつけて取り押さえ
意識がなくなってもそれを続け、結果殺してしまったというものです。

驚くのが、こういうことが黒人の方にとっては日常茶飯事だということ。
この国の人種差別は闇です。

白人警察官がしたことは、ありえないことです。
黒人でなければ、こんなことにはならなかったんでしょう。

でも、それを受けて車に火をつけ、店の中に侵入してものを略奪することが
自分たちを正当に扱ってくれという抗議活動として認められることでもない。
ルイヴィトンやTarget(日本でいう西友みたいなお店)も被害を受けています。

この騒動は収まる気配がないので、もはや警察ではなく兵がでる事態にまで発展しています。

アメリカの光と影を感じたニュース。
いろいろ考えさせられる日になりました。